語り部さるたの美しい日本の言葉 百人一首

さるたびこは、日本の神話に登場する導きの神様です。その名に因んで、語り部さるたが、今に残る日本の美しい言葉百人一首を語ります。

小倉百人一首 歌五十五番 ”滝の音は絶えて久しくなりぬれど”

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 読みは

たきのおとは たえてひさしく なりぬれど なこそながれて なおきこえけれ

と読みます。

 

歌の意は

滝の水の音が聞こえなくなって長い年月が経てしまったが、その評判は世の中を流れて、今でも聞こえているようだ。

 

言葉の意は

 

 

作者は
大納言公任 (だいなごんきんとう) 966~1041 

平安中期の歌人

藤原定頼の父。

和漢朗詠集』、『拾遺抄』、『三十六人撰』を撰し、歌論書『新撰髄脳』、『和歌九品』、有職故実書『北山抄』、家集『公任集』などを著す。

 

出典

拾遺集

小倉百人一首 歌五十五番の歌です。

 

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小倉百人一首 歌五十四番 ”忘れじのゆく末まではかたければ”

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 読みは

わすれじの ゆくすえまでは かたければ きょうをかぎりの いのちともがな

と読みます。

 

歌の意は

忘れはしないとおっしゃるあなたの言葉は、この先いつまでも期待できるものとは思えませんので、今日を限りの命としたいと思います。

 

言葉の意は

 

・忘れじの :忘れない

・命ともがな :命を今日までとしたいと思う。

作者は
儀同三司母 (ぎどうさんしのはは)?~996

 高階成忠の娘、貴子。

藤原道隆の妻で伊周(儀同三司)、隆家、定子の母。

平安中期の歌人

 

出典

新古今集

小倉百人一首 歌五十四番の歌です。

 

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小倉百人一首 歌五十三番 ”嘆きつつひとり寝る夜の明くる間は”

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 読みは

なげきつつ ひとりねるよの あくるまは いかにひさしき ものとかはしる

と読みます。

 

歌の意は

あなたが来ないのを嘆きながら、一人で寝る夜が明けるまでの間がどんなにか長いかをあなたは知っていますか。知らないでしょう。

 

言葉の意は

 

・明くる間は:夜が明けるまでの間は

作者は
右大将道綱母 (うだいしょうみちつなのはは)

藤原道綱母 (ふじわらのみちつなのはは) ?~995 

実名不明。

平安中期の歌人

藤原倫寧の娘。

藤原兼家の妻で道綱の母。

蜻蛉日記』の作者。

 

出典

拾遺集

小倉百人一首 歌五十三番の歌です。

 

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小倉百人一首 歌五十二番 ”明けぬれば暮るるものとはしりながら”

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 読みは

あけぬれば くるるものとは しりながら なおうらめしき あさぼらけかな

と読みます。

 

歌の意は

夜が明けるとまた日が暮れ、再びあなたと逢えるとは知っていても、やはり別れの夜明けは恨めしいことだ。

 

言葉の意は

・明けぬれば :明けてしまえば

・朝ぼらけ :白々と夜が明ける頃

作者は
藤原道信朝臣 (ふじわらのみちのぶあそん)

藤原道信 972~994

平安中期の歌人

中古三十六歌仙の一人。

23歳で早世。

 

出典

拾遺集

小倉百人一首 歌五十二番の歌です。

 

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小倉百人一首 歌五十一番 ”かくとだにえやは伊吹のさしも草”

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 読みは

かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもいを

と読みます。

 

歌の意は

こんなに恋い慕っていることをあなたは知らないでしょう。伊吹山のさしも草のように燃え上がる私の思いを。

 

言葉の意は

・かくとだに :このように

・えやは:言いたいが言えない

・さしも知らじな:しらないでしょう

 

作者は
藤原実方朝臣 (ふじわらのさねかたあそん)

?~998 平安中期の歌人

中古三十六歌仙の一人。

陸奥守に左遷され、任地で没した。

 

出典

拾遺集

小倉百人一首 歌五十一番の歌です。

 

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小倉百人一首 歌五十番 ”君がため惜しからざりし命さへ”

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 読みは

きみがため おしからざりし いのちさえ ながくもがなと おもいけるかな

と読みます。

 

歌の意は

あなたのためには、惜しくはないと思っていた命だけれど、あなたに逢った今では長生きをしたいと思うようになってしまった。

 

言葉の意は

長くもがなと :長くありたい

 

作者は
藤原義孝 (ふじわらのよしたか)

954~974 平安中期の歌人

中古三十六歌仙の一人。

伊尹(謙徳公)の子。

行成(三蹟の一人)の父。

 

出典

拾遺集

小倉百人一首 歌五十番の歌です。

 

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小倉百人一首 歌四十九番 ”御垣守衛士のたく火の夜は燃え”

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 読みは

みかきもり えじのたくひの よるはもえ ひるはきえつつ ものをこそおもえ

と読みます。

 

歌の意は

宮中の門を守る衛士の焚く火が、夜は燃え、昼に消えるように、私の恋心も夜は燃え、昼は消えそうになるほど思い悩むのだ。

 

言葉の意は

御垣守(みかきもり):宮中の諸門を守る人。

衛士(えじ):宮中を守るために諸国から一年交代で集められた兵士。

 

作者は
大中臣能宣 (おおなかとみのよしのぶ)921~991

平安中期の歌人

三十六歌仙の一人。

梨壺の五人の一人として『後撰集』を編纂。

伊勢大輔の祖父。

神官。

 

出典

詩花集

小倉百人一首 歌四十九番の歌です。

 

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小倉百人一首 歌四十八番 ”風をいたみ岩打つ波のおのれのみ”

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 読みは

かぜをいたみ いわうつなみの おのれのみ くだけてものを おもうころかな

と読みます。

 

歌の意は

激しい風に、岩にあたって砕け散る波のように、私の心も砕けるくらいに片思い悩むこの頃なのだ。

 

言葉の意は

風をいたみ :激しい風の意 (いたみは激しいの意味)

 

作者は
源重之 (みなもとのしげゆき)?~1000?

平安中期の歌人

三十六歌仙の一人。

清和天皇の曾孫。

 

出典

詩花集

小倉百人一首 歌四十八番の歌です。

 

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小倉百人一首 歌四十七番 ”八重むぐら茂れる宿の寂しきに”

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 読みは

やえむぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり

と読みます。

 

歌の意は

幾重にも蔓草が生い茂るこの家は寂しいので、誰も訪ねては来ないけれども、秋だけはいつものようにやってくるのだ。

 

言葉の意は

むぐら:蔓になっている雑草のこと

・見えね :見えない

 

作者は
恵慶法師 (えぎょうほうし)

生没年不詳。

平安中期の歌人

中古三十六歌仙の一人。

播磨国の僧。

出典

拾遺集

小倉百人一首 歌四十七番の歌です。

 

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小倉百人一首 歌四十六番 ”由良の門を渡る船人かぢを絶え”

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 読みは

ゆらのとを わたるふなびと かじをたえ ゆくえもしらぬ こいのみちかな

と読みます。

 

歌の意は

由良の瀬を渡って行く舟人が、櫂をなくして行く先もわからずに漂うように、この先の私の恋の道は行く末がわからないことだ。

 

言葉の意は

由良の門を :由良の海の流れの激しい瀬を

作者は
曾禰好忠 (そねのよしただ)

平安中期の歌人

丹後掾。

中古三十六歌仙の一人。

出典

新古今集

小倉百人一首 歌四十六番の歌です。

 

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小倉百人一首 歌四十五番 ”あはれともいふべき人は思ほえで”

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 読みは

あわれとも いうべきひとは おもおえで みのいたずらに なりぬべきかな

と読みます。

 

歌の意は

私のことをかわいそうだと悲しんでくれそうな人は思い浮かばず、きっと私は、むなしく死んでいくのだろうなあ。

 

言葉の意は

いたづらに :空しく

作者は
謙徳公 (けんとくこう)

藤原伊尹 (ふじわらのこれただ・これまさ) 924~972 

平安中期の歌人

後撰集』の撰者にして和歌所別当

出典

拾遺集

小倉百人一首 歌四十五番の歌です。

 

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小倉百人一首 歌四十四番 ”逢ふことの絶えてしなくはなかなかに”

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 読みは

あうことの たえてしなくば なかなかに ひとをもみをも うらみざらまし

と読みます。

 

歌の意は

逢うことがないのなら、あの人をも私自身をも恨むことはしないだろうに。

 

言葉の意は

絶えてしなくば:絶対しない

人をも身をも :ひともわたしも

恨みざらまし :恨むことはない

 

作者は
中納言朝忠 (ちゅうなごんあさただ)

藤原朝忠 (ふじわらのあさただ) 910~966

平安中期の歌人

三十六歌仙の一人。

定方の子。

 

出典

拾遺集

小倉百人一首 歌四十四番の歌です。

 

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小倉百人一首 歌四十三番 ”逢ひ見てののちの心にくらぶれば”

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 読みは

あいみての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもわざりけり

と読みます。

 

歌の意は

あなたに逢いたいと思っていたが、逢ってみるとかえって苦しく、切ないこの気持ちに比べると、逢う前の悩みは何も思っていないようだった。

 

言葉の意は

のちの心:後の気持ち、今の心のこと。

 

くらぶれば:比べるとの意味。

 

:逢瀬を遂げる前のこと。

 

作者は
中納言敦忠 (ごんちゅうなごんあつただ)

藤原敦忠 (ふじわらのあつただ) 906~943 

平安中期の歌人

三十六歌仙の一人。

時平の子。

 

出典

拾遺集

小倉百人一首 歌四十三番の歌です。

 

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小倉百人一首 歌四十二番 ”契りきなかたみに袖をしぼりつつ”

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 読みは

ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ すえのまつやま なみこさじとは

と読みます。

 

歌の意は

お互いの涙で濡れた袖を絞りながら誓い合いましたね。

末の松山を波が越すことがないように、私たち二人の愛も永遠であるようにと。

 

言葉の意は

契りきな:(恋の)約束したものでしたよねの意味。

 

かたみに:お互いにの意味。

 

袖をしぼりつつ:「袖をしぼる」というのは「泣き濡れる」という意味「つつ」は繰り返しを表す。

 

末の松山:現在の宮城県多賀城市周辺。

 

作者は
清原元輔 (きよはらのもとすけ)

908~990 平安中期の歌人

三十六歌仙の一人。

清少納言の父。

梨壺の五人の一人として『後撰集』を編纂。

 

出典

拾遺集

小倉百人一首 歌四十二番の歌です。

 

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小倉百人一首 歌四十一番 ”恋すてふわが名はまだき立ちにけり”

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 読みは

こいすちょう わがなはまだき たちにけり ひとしれずこそ おもいそめしか

と読みます。

 

歌の意は

恋をしているという私の名が、早くも世間に広まってしまった。

誰にも知られないよう、ひそかに思いはじめていたのに。

言葉の意は

恋すてふ :恋をしているを短く言っている

思ひそめかし :思い始めの意味

作者は
壬生忠見 (みぶのただみ)

生没年不詳。

平安中期の歌人

三十六歌仙の一人。

忠岑の子。

出典

拾遺集

小倉百人一首 歌四十一番の歌です。

 

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